祈りは届くのか?阪神淡路大震災被害者の特異点

住宅建築家のフィールドノート

今日の「木造住宅の耐震補強」の講習会で知った悲しい記録・・・。
阪神淡路大震災で亡くなった年齢別のグラフ。よく見ると高齢者が多く若年層になるにつけ緩やかに下がっているのに、20代から24歳が突然多い。何故か?
想像する通り学生の一人暮らしのアパートが被害を受けたそうだ。
約20年後の熊本地震でも同じような学生アパートの倒壊が起きている。
何も変わっていないのか?いや、確認申請制度において4号特例と言われる500m2以下・2階建て以下の木造建築物の安全性をチェックすることは逆に緩くなっている。
ここからは想像・・・。
「土地持ってるけど遊ばせとくのもったいないから利回りのいいアパートでも建てるか、、、。」「木造の4号建築だったら構造は確認申請には関係ないんで値段抑えられますよ。」想像したくないオーナーと業者のやり取り。
完成後、地方から出てきて、家賃負担の少ないアパートを探す学生とのマッチング。切ない。誰も責任者がいない。やるせない、悲しい。
設計者が「僕、構造苦手なんです。」なんて平気で言っちゃいけない。許されないんだよ。

https://www.hyogo.med.or.jp/jmat-hyogo/day-after/siryo/

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