性能を優先したデザインであるとは気づかせないのも設計者のスキル

FLAT HOUSE 住宅建築家のフィールドノート

 以下のホームページでリポートのある通り、日本での樹脂サッシの普及率は低い。
その一つの原因が設計者自身が樹脂サッシの太くて白い枠が嫌いということがあるように思う。
僕は依頼者ご家族との最初のヒアリングで「住宅のデザインの嗜好」を聞くときに、「白いサッシは許容できますか?」と聞くことにしている。
「気にならない、むしろ好きだ」という答えが帰ってきたら、省エネルギー性能の問題はクリアーできると考える。嫌いだと言われたら、「冬場の結露を許容できます?」と確認する。100%の(特に)奥様が「絶対イヤだ!」と答えられる。そこで、「実は、宮崎の温熱環境であれば樹脂サッシを採用するだけで結露はほとんど防げますヨ。」とデータを元に説明する。断熱性の高いアルミだとコスト的に上がることまも付け加えると優先順位は変わる。それだけ毎日の結露はイヤだと思っているのだ。因みにその後地震バージョンも聞く。
 住宅は機能・性能・デザインのバランスだと思っている。だから、耐震性能が高く、省エネルギー性能も高い住宅を求めるのなら、先ずそれが似合うデザインで最も低コストで実現可能で、かつ耐久性の高いデザインを提案している。しかも、建築後のメンテナンス性にも配慮されていれば尚更いい。
 今までの、僕のデザインや設計にそんな意味がある事を知ってもらって、コレまでの建物を見てもらうと、納得頂いただける事と思う。

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