設計原則について

設計者の仕事は先ず

【建物の安全を確保すること】

につきます。

私達が手掛ける多くの建物が2X4でつくられる理由は
2X4工法には 明確な
『構造の安定に感するルール』 があるからといえます。

その上、このルールは 【法律】として、
昭和49年から オープン化され、
全国どこでも メーカーも 私達がつくる2X4住宅も
同じ耐震性能 を担保しているのです。

2X4住宅が過去のあらゆる震災で壊れなかった理由は
このルールに則ってプランされ適切に施工されてきたからといえます。

現在国内の、ミサワ や ダイワ など メーカーの木質住宅の設計原則も 
「木質パネル工法」 としてこの法律に準拠する形をとりいれています。
また最近の 一般木造住宅 の 
基準法改正、長期優良住宅の仕様規定、性能表示制度上の構造規定も
このルールをお手本にしたであろう項目がたくさん出てきます。

建築基準法 告示 第1540号 と言われるこのルールは、
一般木造住宅 の 耐震性を高めるために アメリカの2X4工法を研究していたものが、
昭和49年 2X4工法 日本導入の際 そのままルールとして適用された とも言われていますので、
このルールに従った一般木造住宅が強度的に優れるのは当然なのですが、

2X4の場合は この厳格な法律の中の『基本的な8つのルール』を外れる場合
構造計算等によって 安全を確かめるのが設計者の義務となっています。
一般木造では義務ではないので 「設計が自由だ」と言われましたが
それは元来の意味を履き違えているようです。
設計者の免許は 資格を持つものだけが 業務を許される
大変、排他的な資格です。

デザインを優先するあまり、部材のコストアップや構造計算など、
あらゆる面で経済的でない建物を敢えて挑戦するのも設計者判断ですし、
ルールを四角四面に捉え同じような建物ばかり作るのも設計者判断です。

私達は 常に最新の情報を入手し ルールの本質を解釈し 、
設計者判断によって 構造の安全を担保する事を第一義にデザインを考えています。

時には  
構造の安全のためにデザインを犠牲にすることもやむを得ず、
依頼者の要望とは違う アプローチで解決を ご提案するのも
設計者の責任ある仕事であると信じます。

家族を守る 構造の安定を手に入れてこそ、

環境・省エネルギー・デザインと次の事が考えられるのだろうと思うのです。

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